ソノ男共、怪力乱神ヲ語ラセズ──。
終戦間もない昭和二十年代の東京。未だ混沌としたその街の一角に、二人の男と一人の少女が営む紙芝居製作所があった。義手の美青年・襟之井刀次と、その相棒、屈強で刺青の巨漢・茶楽呆吉郎、そして銀髪の和装少女・摩姫。紙芝居を生業とする彼らには、誰にも知られない裏の顔があった。
怪人、魔人、超兵器、邪神に妖怪にオーパーツ。戦後の闇に蠢き湧き出す怪奇で危険なモノ達を、切って殴って祓って葬る、闇から闇への仕事人。だが、彼らの関わった事件はやがて、意外な形で世に残ることもあったりして──。
昭和二十年代を舞台に、虚実のあれこれをモチーフとした伝奇活劇です。ダブル主人公形式の連作短編集で、伊藤ヒロ様との共著となっております。 装画・口絵は高野真之様です。 2016年6月末時点で2巻まで出ています。