求職中の気弱な非正規司書・末花詞織(すえはなしおり)が見つけた求人は、新宿の住宅街の奥に存在する妖怪専用図書館「本姫図書館」のものだった。
開館時間は午後十時から午前五時まで、本を返す時は必ず別の本を一冊添えること。奇妙なルールのあるこの館を訪れるのは、幽霊や妖怪など人間ではない利用者ばかり。驚いて辞退しようとする詞織を、若き館長代理・牛込山伏町(うしごめやまぶしちょう)カイルは熱心に引き留める。館長代理を押し付けられてしまったカイルは図書館を運営していくためのノウハウを全く持っていなかったのだ。
カイルの懇願に押し負けてしまった詞織は、本姫図書館で働くことになる。熱意も使命感もあるが知識が足りない新米の館長代理と、それなりに経験はあるが怖がりで押しにも弱い司書。見るからに危うい二人三脚による危なっかしい図書館運営が始まった!
新宿にひっそり佇む妖怪専用図書館にて、気弱な司書(人間)と真面目な若き館長代理(妖怪)コンビが頑張る現代東京ハートフル妖怪お仕事小説。表紙イラストはLaruha様です。 2020年2月10日現在で2巻まで発売中です。
- メゾン文庫公式サイトの本作紹介ページです
- 発売に先だって作った作品紹介用の記事です→「新宿もののけ図書館利用案内」発売直前セルフインタビュー|峰守ひろかず|note
新宿の住宅街に江戸時代からひっそり佇む妖怪専用図書館「本姫図書館」には、今宵も地元の妖怪が訪れたり訪れなかったりする。奇妙な石の正体を知りたい化け狸、男を体よく振りたい美姫の霊、百年以上前に読んだ本をもう一度読みたい古株妖怪、絵本を読んでもらいたがる謎の少年……。
色々あって正規職員になった詞織は、頼りないが真面目で熱心な館長代理のカイルとともに、今夜も奇妙な利用者の奇妙な難題に挑むのであった。若き館長代理(妖怪)と司書(人間)が本と知識を求める妖怪たちのために頑張るハートフル現代東京ご当地お仕事妖怪連作、第二弾です。