民話や伝承を好む気の小さい大学生・伊緒(いお)は、二十歳の誕生日の日、気が付くと見知らぬ村の入り口に立っていた。深い山に囲まれ、小さくて寂れたその里は、現世に居場所を失った精霊や神や妖怪たちがひっそり暮らす異郷──「隠れ里」であったそうな。 …
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